「この人だから、こういう仕事をしてほしい」というトリセツがあるから、人は仕事をお願いされ、そしてそれが過剰に重なることで人は「売れる」という状態になります。
お笑い芸人の場合、売れる主戦場はテレビになるので、どの番組でどのようなトリセツを配ることが重要です。
言い方は悪いのですが、朝のニュース番組や昼のワイドショーでは弱く、ゴールデンタイムの薄味のバラエティ番組はトリセツを配るには適していません。
トリセツを配れる重要な番組はコアな視聴者がいて、コアなことをやって引っ掛かることが条件です。
例えば、「アメトーーク」は分かりやすく「家電芸人」という企画をやると、そこに出ていた芸人が雑誌の「DIME」で家電特集をやったり、その芸人のトリセツ=「家電芸人」が成立して、仕事をお願いされるという関係性が生まれます。
1月9日あまがさきキューズモールにて、ハリウッドザコシショウがライブをやるので観てきました。
田中家では田中と娘がハリウッドザコシショウの大ファンで、昨年末に放送された「あら-1グランプリ2022」も当然チェック済み。
ハリウッドザコシショウは売れるには、本来難儀な芸人です。
ただトリセツを、「あらびき団」「R-1グランプリ」「全力!タイムズ」「HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル」などの番組で配り続けて、ようやくハリウッドザコシショウが何者で、どのようなことをするというのが認知されました。
キューズモールでのライブ会場にたくさんの子どもがいて、プシュー(おしっこのこと)やコス(ぶっころす)、ええやんええやん言うてる姿を見て、目の前の裸男が受け入れられて世も末だなと思った次第です。