言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、POISONってことわざが日本にあります。
日本では「言葉を選んだ本音を聞けるのはラジオだけだったと思います」という前口上を振っておくことと極めし芸の上で、本音はパッケージングされてようやく電波に乗せることができるのです。
最近のテレビ番組でも「芸人の本音」という1階建てだけでは巷にあふれているのと、それだけでは視聴者もどのように楽しめばいいか分かりません。
そこで必要なのが企画の2階建て。
例えば、同じ芸人の本音でも「オードリー若林がインタビュアーになって、自分が聞きたいことを聞く」「有田哲平が引退を考えていて、俺と一緒に引退してもらう」という2階建ての部分を用意することで、同じ芸人の本音であっても違う番組としてパッケージングされます。
企画に限らず、表現においても「メタ構造」という2階建てがあります。
「LEGO ムービー」という傑作は劇中のあるアイテムが、実は現実世界のあるアイテムであり、そのことがメタ構造をなしていて、LEGOが最も大事とするクリエイティビティの話になっているのだと分かる仕掛けとなっています。
だいたいのぼんくら野郎(B-BOY)は、メタがメタメタ好きで、メタを見つけるとメタメタになるのです。
最近、ゴールデンボンバー「Yeah!めっちゃストレス」って曲を聴いたのですが、めっちゃよかったです。
ギャルとアイリッシュトラッドの皮を被らせて本音を歌うという手法にしびれました。