きみはエスパークスを知っているか?
田中は1983年生まれですが、エスパークスを知っている、または覚えている人はほぼいません。
最近、イラストレーターの木村耕太郎さんと話していたら、おぼろげに覚えていたので、今のところ彼1人です。
エスパークスとは、ドラクエをゆるくさせたオリジナルキャラクターたちが、マンガやアニメというメディアではなく、文房具の中だけで物語が展開するというもの。
え、どういうこと?と思われるかもしれませんが、当時小学生だった田中はエスパークスの筆箱やノート、えんぴつをゲットしてはキャラクターのステータスやストーリーをふむふむとインストールし、最新のストーリーを楽しむために使いもしないのにノートやえんぴつを購入していました。
もちろん、小学生ががんがん課金していると問題が起き、その問題に対して動き出す秘密結社がPTAです。
PTAの影響により、エスパークス持ち込み禁止令が出て、突如この世から消えてしまいます。
大人になって分かるのですが、PTAもさることながら「権利」というものの問題もあったそうです。
エスパークスで起こった権利問題を踏み台にし、メディアに頼らず文房具や雑貨を中心としたキャラクタービジネスのモデルを自社で構築していきます。
そのキャラクタービジネスの端っこから生まれたビックモンスターが、すみっこぐらしやリラックマなのです。